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レーザー加工や社内での活動のことなどを、土日以外更新しています。


by tarolin.
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長尺パイプの加工

パイプ加工です。

通常、トルンプのL3030という機種は
加工ヘッドが動く範囲が3mなので
3m弱しかまでしかパイプを加工することができません。

たまに、3m以上の長さのパイプを加工して欲しいと依頼があります。
長尺パイプの加工_d0085634_8383482.jpg

長尺パイプの加工_d0085634_8401268.jpg

今回は、丸穴をあけました。

今回のようにパイプ径が140mm以下なら、加工できる場合があります。

加工機のチャック部分に、パイプを貫通させることができる穴が開いているので
長尺パイプの加工_d0085634_8361326.jpg

ここに、パイプを突っ込み
まず、パイプの半分だけ加工
半分加工したら、パイプを引っこ抜いて
反転させて、反対側の半分を加工します。

当然、反転させるときに、チャックを緩めるので、原点が解除されるので
どうしても、反転前と反転後の加工は位置関係がずれてしまいます。

ズレを少なくするようにしていますが、
目視で位置決めするので
1mmくらいのズレはどうしても出てしまいます。
まあ、水抜き用の穴加工くらいなら問題ないでしょう。

それともうひとつの注意点、定尺のパイプですが、4mの定尺パイプといっても
4000mジャストではなく、多少長めで納入されるので
その場合も注意が必要です。(先日は8ミリ長いパイプが納品されました。)

例えば、パイプの長さ方向に対し300mmピッチで穴あけした場合
パイプの実寸が5ミリ長くて4005ミリだったばあい
上記の反転加工の場合、長さ方向に対して、センターのピッチが5mm大きく305mmになってしまいます。
加工時、注意が必要ですね。

それと、長い5mmをどこで逃がすかを、お客様と打ち合わせしないといけませんね。

今、定尺パイプだけの問題と書きましたが
よく考えると、寸法きりのパイプでも2~3ミリ長めに切断するのが
なかば常識

反転させて加工する場合は、現物の長さを測ってからプログラムを作ったほうが
無難ですな。
by tarolin. | 2007-11-21 08:36 | アルミレーザー | Trackback | Comments(0)