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レーザー加工や社内での活動のことなどを、土日以外更新しています。


by tarolin.
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アルミ(A5052)の切断

アルミ専門のホームページ開設しました。

アルミ(A5052)の切断_d0085634_1123379.jpg


http://alumi-laser.com/
詳しくはこちらをクリックください。



レーザー屋は、アルミの切断を嫌がります。
10社レーザー屋があれば9社は「アルミはやりません」という
答えが返ってくるでしょう。
みなさんも、そんな経験ありませんか?

アルミを切断すると、鉄やステンレスに比べ
レーザー光の反射率が高く、うまく板の裏側にレーザー光が抜けないときに
レーザー光が跳ねかえってしまって、レンズやミラーが傷ついたり
最悪レーザーの発振器が壊れてしまう可能性があるからです。

まあ、アルミ切ったら必ずレーザー光が跳ね返るものでもないですし
最近の機械は、跳ね返りのレーザー光を遮断する機構がついていたり
するので、アルミ切ったらすぐに発振器が駄目になるということはありません。
あくまで、機械が壊れる可能性が理論上あるということです。
可能性はかなり低いと思います。
なかには、「バリバリ、うちはアルミ切っているで」という
ジョブショップもあるでしょう。

けれど、ほとんどのレーザー屋はアルミの切断におよび腰です。
レーザージョブショップの本音でいえば
そんな、危険率の高い素材をムリして切断したくないというのが実情
2~3万円の加工賃の仕事で、レンズやミラーを危険にさらしたくないなあと
思ってしまいます。

まあ、これが何千万円の仕事なら、リスクとリターンを勘案して
「いっちょやってみっか」ということになるかもしれませんが
何千万円も、加工賃を払うなら発注主がレーザー購入を検討するので
あまり、現実的でないと思います。

レーザーテックでは、アルミをバリバリに切っています。
基本的には、アルミ合金の5000番台を切断します。
5052が多いですね。
レーザーテックでも、純アルミに近い1000番 2000番台は
さすがに、ビビってしまいますが。

昨日、A5052の10ミリを切断しました。
レーザーテックの発振器4kw機でも、10ミリがMAXです。
これが切断面、
アルミ(A5052)の切断_d0085634_9214467.jpg

多少、アルミを切断するとき特有の筋が入りますが、切断面はきれいです。

裏面に、長いバリがでます、(ね、バリバリでしょ)が簡単に手でとれます。
アルミ(A5052)の切断_d0085634_922857.jpg

アルミ切断時のバリは、やわらかいので切断後の仕上げも楽です。

これは、仕上げ後の切断面、きれいにバリも除去しています。
アルミ(A5052)の切断_d0085634_9222596.jpg


レーザーテックのホームページはこちら


by tarolin. | 2007-06-07 09:20 | アルミレーザー | Trackback | Comments(0)