3Dプリンター×レーザー加工機の融合!「延長継手」の自作で不可能を可能にした話
2026年 05月 22日
通常、パイプのレーザー加工には機械の構造上「最小限必要な長さ」が存在します。そのため、極端に短い材料の加工は断られるケースも少なくありません。
今回は、全長わずか120mmというアルミパイプの切断依頼に対し、私たちがどのようにして「不可能を可能にしたのか」、その試行錯誤の裏側をご紹介します。
加工の課題:機械の「掴み代」という壁
ご依頼いただいたのは、外径φ50mm・高さ120mmのアルミパイプへの追加工です。弊社のパイプレーザー加工機でこのサイズを扱うには、大きな課題がありました。
- 掴み代の不足:弊社の機械仕様では、材料を固定するために最低250mmの「掴み代(チャック代)」が必要です。
- 短尺材料の限界:今回のアルミパイプは120mmしかないため、そのままでは機械が材料を保持できません。
解決策:3Dプリンターによる専用継手の製作
「材料が足りないなら、延長すればいい」という発想から、3Dプリンターを活用した独自の解決策を考案しました。継手を介してアルミパイプと延長用パイプを一体化させることで、機械のチャックが掴める長さを確保する作戦です。
当初は固定が不安定で寸法出しに苦戦しましたが、最終的には安定して固定できる方法を見つけ、お客様の希望通りの寸法を実現することができました。
「仕様外だから」と諦めるのではなく、3Dプリント技術などの新しいツールを組み合わせることで、既存設備の限界を突破できました。他社で断られた短尺材料や特殊形状の加工も、まずは一度ご相談ください。

