ステンレス極薄板(SUS304 t0.1mm)の幅広サイズ切断
2026年 04月 28日

今回は、非常にデリケートな素材である**ステンレス(SUS304)の極薄板(厚み0.1mm)**の加工事例をご紹介します。
一般的に流通している規格サイズを超えたご要望に対し、材料調達からハンドリングまで、専門知識を活かした対応を行いました。
極薄板における「サイズ」の重要性
ステンレスの0.1mm厚という材料は、紙のように薄く、非常に繊細です。通常、弊社では400mm × 1000mmのサイズを標準在庫としています。
実は、この「400mm幅」というサイズには理由があります。
市場で一般的に流通しているのは320mmや400mm幅が主流ですが、これは人間の手によるハンドリングの限界を考慮したものだと推察されます。
「腰折れ」のリスク
極薄の板は、サイズが大きすぎると自重を支えきれません。
人間が両手を広げて持ち上げようとした際、板の中央が折れ曲がる「腰折れ」が発生しやすく、一度曲がってしまうと修復不可能な折り跡が残ってしまいます。最適なハンドリングサイズ
400mm × 1000mmというサイズは、作業者が安全に、かつ品質を損なわずに扱える絶妙なバランスなのです。
今回の課題:規格外「幅480mm」への対応
今回お客様よりいただいたオーダーは、製品サイズとして幅480mmが必要というものでした。
弊社の通常在庫である400mm幅では物理的に材料が足りず、一般的な流通在庫(320mm/400mm)でも対応が難しい状況でした。
解決策と加工プロセス
特殊サイズの材料調達
まずはネットワークを駆使し、通常流通よりも幅の広い500mm幅の材料を探し出しました。
0.1mm厚の500mm幅は希少ですが、粘り強く交渉し、必要量を確保しました。精密切断加工
500mm幅の原板から、ご指定の480mmへと精密に切断を行いました。
細心の注意を払ったハンドリング
幅が広くなる分、通常サイズよりもさらに「腰折れ」のリスクが高まります。
搬入から切断、梱包に至るまで、複数人での作業や専用の当て板を使用するなど、板面に一切の歪みを与えないよう慎重に工程を進めました。
担当者より
「いつものサイズでは対応できない」という案件でも、材料の特性を理解し、適切な調達ルートと加工技術を組み合わせることで解決できる場合があります。
特に極薄板は、扱いを誤ると一瞬で製品がダメになってしまうシビアな素材です。
弊社では、素材の物理的な限界を見極めつつ、お客様のご要望に最適な形でお応えいたします。
素材データ
材質:SUS304
板厚:0.1mm
仕上がりサイズ:幅480mm(500mm原板より加工)
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