【加工事例】SUS304 2B 3.0t:巾15mmの極小曲げへの挑戦
2026年 05月 01日
本日は、板金加工の中でも非常に難易度が高い「厚板×細幅」の加工事例をご紹介します。
今回のご依頼は、ステンレス(SUS304 2B)の板厚3.0mm鋼板を使用した、巾15mmという非常にタイトな曲げ加工が含まれる製品です。
1. なぜ「巾15mm」の曲げは難しいのか?
一般的に、板厚が3.0mmもあると、曲げ加工の際には大きな圧力(トン数)が必要です。通常、この厚みを曲げるには「V幅(下型の溝)」を広く取る必要がありますが、今回の製品巾はわずか15mm。
金型に乗らない:下型の溝が広すぎると、材料が中に落ち込んでしまい保持できません。
キズ・変形の懸念: 狭い範囲に強い圧力をかけるため、通常の加工では製品に深い食い込みキズがついたり、寸法精度が出にくかったりします。
2. 他社で断られやすい理由と、当社の解決策
この手の「小さくて厚い」部品は、実は多くの加工現場で敬遠されがちです。「指を挟む危険がある」「金型が干渉する」「精度が安定しない」といった理由からです。
しかし、当社では以下の工夫でこれをクリアしています。
専用治具と金型の選定: 特殊な小Vの下型や、独自のストッパーを駆使することで、わずか15mmの巾でも確実に保持できます。
「逃げ」を計算した切断: 曲げの際の伸びを考慮し、レーザー切断の段階でコンマ数ミリ単位の追い込みをかけています。
熟練の微調整: 機械任せではなく、職人が一つひとつ「曲げ戻し(スプリングバック)」を計算しながら角度を追い込みます。
3. 「小ロット・難加工」こそ、私たちの出番です
今回は8個という小ロットでの製作でしたが、当社では「1個から」喜んでお引き受けいたします。
「このサイズ、曲げられるかな?」 「他社で『細すぎて無理』と言われてしまった……」
そんなお悩みがあれば、ぜひ一度図面を見せてください。設計段階からのご相談も大歓迎です。培ったノウハウで、お客様の「形にしたい」を実現します。
【今回の加工詳細】
材質: ステンレス SUS304 2B
板厚: 3.0t
サイズ: 20mm × 70mm(L字曲げ)
曲げ巾: 15mm
数量: 8個

