SUS304 6ミリ 両面鏡面研磨
2012年 01月 30日
今回は、両面ともキズなしで加工して欲しいとの依頼です。
通常は、レーザー加工機の特性上、裏にキズが少しついてしまうのですが
今回は、まったくキズなしで切断して欲しいとのこと。
そこで、
木の板を製品より 少し小さく切断して(こちらはお客さんからの支給)
パレットに載せて、その上に 研磨した板を乗せて切断するという作戦にしました。
まず、木の板をパレットに乗せて 位置関係を確認
一応、鏡面に直接触れる部分なので、木の板にもSPV(保護ビニール)を貼ります。
鏡面の板を乗せて、いざ切断
当然、下に厚さ9ミリの板を敷いているので、パレットから浮いて キズがつかない状態です。
切断開始、完璧な鏡面 加工ヘッドが 上下対称写っています。
切断後も、板の上に、プチプチを乗せて、キズがつかないように細心の注意を払って
パレットチェンジ
これが抜きカスです。
製品もキズなしで綺麗にキレました。
最後 製品にSPVを両面に貼り 完成
今回は、下の木の位置と 製品の位置を合わせるのに 少し困りました。
いままでは、頭の中では、こうしたらキズなしで切れるだろうな と考えていましたが
今回 お仕事の依頼いただいて、貴重な経験をさせていただきました。
アルミ専門レーザー屋のホームページはこちら
レーザーテックのホームページはこちら
レーザーマーキングのホームページは>こちら
餃子の王将で行う、気軽な異業種交流会「王将クラブ」のホームページはこちら
当方では、SUS定尺板(含む使い掛け)から少量切断する時は、不要に傷つかないように薄いバン木を敷いたままパレットに載せて切ります。 そうすれば乗せ降ろしのときに不要に傷がつくのを防げます。
そこで疑問。 トルンプレーザーでは(よそでも一緒と予想しますが)、ハイトセンサーにより鋼板とカッティングノズルとの隙間が制御されますが、これは鋼板を機械側にアースさせてあることで成立するものと思っています。 ところが、上述のようにバン木の上に置いて、鋼板が機械と接していなくてもセンサーがうまく働くんですよね。 今回のレーザーテックさんの場合もそうだったんじゃないかと思います。 でも、例えば、バン木に直接、DIASキャリブレーションしようとすると、ばっちり小さなドーナツ型(つまり、ノズル先端形状)の押し跡がついて失敗します。 なぜだろう???
金属なら、センサーが効くと思っていました。
確かに、通電しないものなら、ドーナツがくっきりつきますもんね
両面研磨たしかに、難しいですね。
キズがどこまで許されるかって、人それぞれですもんね