カイゼンの真髄
2008年 09月 03日
同じものを、ひたすら加工し続けるということがあります。
材料を載せて固定して
↓
スタートボタンを押し
↓
加工が完了したら、材料を取り出して
↓
材料の固定
と、何百回もこのサイクルの繰り返しという仕事があります。
レーザーマーキングの機械に精通してなくても
材料がセットできて、スタートボタンが押せれば
誰にでもできる簡単な仕事ということですね。
しかし、好事魔多し という言葉どおり
世の中、うまいこと物事が進んでいると、意外な落とし穴があるもので
うっかりとスタートボタン以外のボタンを押してしまい。
機械が、自分の意に反した行動を取って
思わぬ小惨事なんてことになります。
スタートボタン付近はこんなんなので
まさに、ボタン銀座状態 というほどでもないが
慣れていないと、ボタンを押し間違える可能性があるわけですね。
となりのボタンとも近いですしね
ベトナム人T君も、ちょっと浮かない顔
そこで、カイゼンの出番
絶対押し間違えないように、ボタンに
作ったカバーを付け
穴をあけて、押したいボタンだけ押せるようにして
必要ないボタンは、絶対に押せないようにしました。
一応、レーザーマーキングで「リスタート」と印字もしています。
これで、T君にも笑顔が戻りました。
これは、非常にいいグッドカイゼンですね。
失敗したくても失敗できない仕組みを作る
カイゼンの本質を突いたすばらしいカイゼンですね。
I幡君 ありがとう
レーザーテックのホームページはこちら
レーザーマーキングのホームページは>こちら[
でもこの機械、メンブレンスイッチを使っているのはいただけませんね。
家電製品ならともかく、加工機にこの手の「シートスイッチ」を使うと、すぐ壊れるので、ウチが手がける製品には使いません。
余談ですが、四角いスイッチも使わないです。必ず丸いのを使います。
四角いボタンは四隅から中心までの距離と、辺の中心からボタンの中心までの距離が変わります。ということは?
スイッチ中心からスイッチ周辺の距離が一定でないので、モーメントが変わります。要は押さえる場所によってスイッチ中心に掛かる力が変わってしまいます。
ボタンの中心を確実に押してくれるならどんな形状でも問題ないですが、まずそんな丁寧な扱いをしてくれることはないので、四角いボタンは壊れやすいです。